先日、バレエ教師ラポールの会で出版記念のお祝いでお話し会を開催していただきました。
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書籍を執筆することになったいきさつ、小冊子から電子書籍にリニューアルする上で加筆修正した部分、本にして世に出すことにしたキッカケや理由についてお話させていただきました。
参加者の皆さまからはお祝いの言葉をいただき、繋がりのありがたさ、祝福を受けることの喜びをシャワーのように浴びさせていただきました。
参加者の皆さま、お話し会をとりまとめてくださった西山裕子先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
ちょっと情けないのですが、お話し会で話したことの詳細は覚えて無くてですね、書籍を執筆するいきさつは記憶をたどれば文章にすることはできるので、書き留めておきたいと思います。私にしては珍しく長文を書きましたので、興味ある方でお時間ある方におつきあいいただきたいと思います。
私が文章を書き始めたのは2004年。楽天日記というサービスを利用しました。今は名称が楽天ブログと変わっていますね。そう。ブログの前身なんです。今で言うところのブロガーのはしりですね、笑。
当時、40代の始めだった私は、自分の指導についての考え方、何を大事にしているのか、学んできたことの備忘録などをブログに書いていました。スタジオの運営は今から思えば苦労も多く、理想と現実の狭間で混沌とした心境でいることもあって、書かずにいられなかったんです。書くことで自分の核にあるものにたどり着くような気がしていました。
小中学校の頃、作文というとどこかへ消えてしまいたいくらいに嫌いだった自分が嘘のようです。文章を紡ぐことは自分の頭の中にとっちらかっているものをまとめるうえでとても役に立ちました。また、その副産物として、文章を組み立てられるようになってくると、口頭で伝えることもだんだんできるようになっていったのです。
そのおかげでスタジオの保護者の皆様に自分の考えや方針をお話しすることに困らなくなっていきました。今の私を知る人は驚くかもしれませんが、当時の私は自分の気持ちや考えを人に伝えるために話すことがとても苦手でした。ブログはそんな私を成長させ、助けてくれたのです。
また、ブログを継続する中、読者がだんだん増えていきます。悩み事相談などのコーナーも設け、多くの人に喜んでいただくことも私のモチベーションになりました。
あるとき昔なじみの先輩ダンス指導者から講演依頼をいただきます。私のブログなど発信したものを偶然ご覧になったようです。子ども達がバレエ・ダンスを続けていく上で大事なことを話して欲しい。また、大人バレエの生徒さんにも力づけになるお話しもお願いしたい、と。
私にとっては大冒険でしたが、「怖いと感じることは魅力があることだ」という言葉を知っていたので、チャレンジすることを決めました。スタジオでの指導以外に自分を活かせる世界があるなら、見てみたいと思ったのです。
講演のための原稿は楽天ブログの中からピックアップしていきました。不思議なことに文章を書き続けていくと、普遍的な文章が生まれ出ることがあります。そういう文章をチョイスしました。特に、子ども達の話しについては、発育がからむので、年齢年代別に大切なことは変わります。原稿は年齢年代別に時系列で並べていきます。また、講演の依頼内容である大人の生徒さんへの力づけも意識し、仕事としてのダンス、趣味としてのダンス、いずれも継続できることをゴールと考えました。言い換えると、ライフワークとしてのダンス、生涯学習としてのダンス、これら双方向を意識して仕上げていきました。
こうしてできあがったのが講演の原稿であり、電子書籍『幸せなダンサーを育てるために』の土台です。
講演はありがたいことに参加者の皆さま、依頼者さまに喜んでいただけました。私としても良い形で締めくくられたことに一安心とともに達成感も味わいました。
そして、手元にその原稿が残っています。こんなに喜んでいただけたのなら、他にもこの情報を喜んでくれる人がいるかもしれないと考えるようになります。
原稿はまとめるとかなりのボリュームになりました。15000文字程度。表紙イラストと文中挿絵も仲良しのイラストレーターかわぐちいつこさんにご協力いただきました。(※)暖かくて希望を感じさせる画風が気に入っています。それらを見易く読みやすくレイアウトすると、A5サイズで45ページになりました。ちょっとした本です。「読んでみたい」とお声がけくださる方には、自宅でプリントし、ホチキスで留めて小冊子にしてお渡ししてました。
※電子書籍では仕様の都合で挿絵イラストは入っていません。
読んでくださる人が一人、二人と増えてきて、手作りではちょっと大変になってきます。1冊作るのにプリントだけでも10分くらいかかります。家庭用プリンタは紙詰まりなども起きることもあって、その場につきっきりです。スタジオを主宰し、現場での指導もしていた私にとって量産はそんなにできません。世の中にはそうしたものを印刷してくれるサービスがあると知り、利用するようになりました。応援してくれる仲間の勧めもあり、販売するようになります。
また、これと平行して本当の出版ができたら良いなという夢がフツフツと湧いてきます。既に商業出版で著作を出している友人知人が紹介してくれた出版セミナーに参加してリサーチもしてきました。2つ参加しましたが、私の持つ題材では商業出版には向かないであろうとわかり、ここで失速し、中断してしまいました。
印刷したものは、そうこうしているうちに少しずつ売れていき、在庫切れになります。増刷リクエストもいただき、そうしたい気持ちはあるものの、私のキャリアのステージが変わるタイミングと重なり、全く同じ原稿を増刷することができなくなります。改訂するのだとしたら、この際、思い切ってリニューアルしたいと動き始めたところ、幸運にも今回の編集者さんにたどり着き、電子書籍での出版にこぎつけることになりました。
バレエスタジオを主宰し、指導をしていて強く実感したことです。
バレエを知らないご家庭のお子さんが「趣味の習い事」として習いにきます。当然のことではありますが、将来を考えているわけではありません。ほとんどの生徒さんは趣味としてのバレエ。でも、その中に将来この道に進む子が混在しています。放っておくと才能が眠ったままで終わりかねず、バレエ指導者としては大きな損失です。損失を避けるうえで親御さんにそもそもの育成プロセスをご理解いただくことが重要になっています。
趣味(※)に合わせれば、この道を望む子にはレッスンも情報も何もかも足りない。一方、プロ志向にすれば、趣味を望む子にはレッスン不足な土台に技術を仕込むことになるため、動き方の精度をあげられず、クセになってしまったり、慢性的な怪我のトリガーになってしまう。
※趣味の生徒は週1〜2回程度のレッスンが多いですよね。
町の教室での指導はそうした葛藤があって、何をスタンダードとして指導していけば良いか、指導者には悩ましい状況です。それを解決するためには、親御さんに全体像をご理解いただき、その上でお子さんの選択肢を保護者として考えていただくことが望ましいと考えました。
子ども達がバレエを身につけるプロセスの全体像を口頭で伝えるうえで困ることは情報量の多さです。一度でお話しできる内容ではない。数回に渡った講座が必要です。それを教室で開催するって、あまり現実的では無いと感じます。だとしたら、書籍が一番適しているのではないか。まとまった形になっていれば、必要な人に届きさえすればいいからです。
私の書籍をお求めくださった指導者の皆さまからは「よくぞまとめてくれました」というお言葉が多いです。私自身は親御さんに理解してもらいたい気持ちが強かったのですが、こうして指導者の皆さまに喜んでいただける書籍を世に出せたことは人生において大きな喜ばしい出来事となりました。素直に嬉しいです。
ここまで振り返ってみて、17年という歳月が流れていたことに自分でも驚いています。原稿のほとんどは2013年には仕上がっていたので、残りの8年は出版までの紆余曲折だったんですね。まとめてみるって大事です。認識が変わりました。
まだまだここに書き切れないエピソードは沢山あるのですが、今日はここでしめたいと思います。
今日の記事は長文になってしまいました。最後までお付き合いくださった方ありがとうございます♪
また、思い出したら、こうした文章を書いてみようと思います。