本気でバレエをやりたい子ども達へ 中学校進学時に気をつけたいこと

本気でバレエをやりたい子ども達へ 中学校進学時に気をつけたいこと

バレエライフコンサルタント 米田ひろみです。


さて、今日はですね、電子書籍『幸せなダンサーを育てるために』より一部を抜粋してお届けします。

日本で本気でバレエをやりたい子ども達が中学校入学時に気をつけていきたいこと。指導者にとっては、親御さん、生徒さんにあらかじめ伝えておきたい。親御さんにとっては、お子さんを守るために知っておきたい。バレエチルドレンであるお子さんにとっては、うまく学校生活との両立をするためにあらかじめ心しておきたいことです。

文章は親御さん向きなので、ご容赦を〜(^_-)☆

ここからは、お子さんのプロバレエダンサーになりたいという夢を叶えるために、親御さんができることの一番肝になるお話をしていきたいと思います。

《バレエを選ぶ、プロになる》というヴィジョンを胸にし、実現に向かって舟をこぎ出しました。現在その真っ只中です。この時期の親御さん達に、まず、ご理解いただきたいのは、プロバレエダンサーを目指す子どもと、それ以外の世界に生きている子どもの世界が大きく異なってくることです。

プロバレエダンサーを目指す子どもの進路の分岐点が、普通に中学高校大学へと進む子ども達よりも、早期に訪れるからなのです。中学校へ入学する前後の時期に、お子さん自身が自分の進路について自覚を持っていなければなりません。

一般の子ども達は、普段通っている学校教育の流れに沿っていけば、それなりに落ち着く進路が確立されています。しかし、プロバレエダンサーを目指す子ども達がその進路に沿っていくと、プロバレエダンサーになるには、少し難しいことがおきます。

よく親御さんからお聞きする「学校の活動を優先します」というお考え。ここでいう学校の活動とは、学級活動や生徒会活動、委員会活動、クラブ活動(部活動)、学校行事などを指します。

こうした学校の活動を優先されるというお考えは、残念ですが、その方のお子さんはプロになることはできない、と言っても過言ではありません。

なぜ、そのような話になるかという理由。それは、部活動の存在が一番大きいでしょう。一般的な学校では、生徒の放課後活動として部活動への参加をスタンダードとして求めてきます。子ども達は新しい活動に胸を膨らませますが、バレエを志すならば、要注意。そして、親御さんもそのフォローが必要です。

初めての部活動は、中学校に入学してからですので、年齢は12歳。プロバレエダンサーの卵にとっては、この年代から技術習得が中心のレッスンに移行します。休息する日は必要なものの、ほぼ毎日のお稽古がいよいよ必要になってきます。

現状、日本でバレエを学ぶ場合、放課後がその時間にあてられています。つまりは部活動と時間がかぶってくるのです。

誤解を恐れずにお伝えすると、プロバレエダンサーを目指すのであれば、この時期からは、「バレエでの活動が義務教育である」と考えるくらいでちょうどいい、と私は考えています。

その理由は、世間との認識の温度差にあります。周囲の人が常識としてとらえている生活(部活動などなど)、それを当然ととらえると、プロバレエダンサーとして必要な教育は、不十分になってしまうからです。

あるとき、国際的に活躍されている先生によるセミプライベートレッスンがありました。その生徒は中学生。先生はその生徒たちに言いました。

「君たちは、将来バレエをやるのか、どうするのか? 今、決めなさい!」

その言葉は、中学生の段階では、プロバレエダンサー志望かどうなのかを、ハッキリ決めなければいけないことを物語っています。

私もプロ志望の生徒達と関わって、それは痛感していることです。ヨーロッパのバレエ学校ならば、平日昼間に一般教科と平行してバレエレッスンが行われています。一方、日本の子ども達は、疲れの出てくる夜間にお稽古をしなければならず、現状、プロバレエダンサー志望者にとって、日本の一般教育との両立は茨の道であると感じています。

バレエに限らず、音楽などの芸術分野のパフォーマー、スポーツならばプレイヤーには、それ特有の技術やスキルを身につけるには、年齢制限がつきまといます。それは人間がある特定のスキルを最大限に身につけるのに最適な、旬の時期というものがあるからです。

たとえて言うなら、音楽なら絶対音感。これは3歳までにその教育を受けないと身につかないと言われます。スポーツで大切な動体視力は5~12歳に培われると言われます。

そして、バレエ、特にクラシックバレエでいえば、ターンアウトがその一つです。このターンアウトは、女性なら、第二次性徴が始まり大人の骨格になる前に、筋肉の感覚だけでも習得せねばなりません。その大切な時期が12歳前後にあたります。そうした観点からも、小学校高学年から中学時代の序盤は、ダンサーの卵にとっては大切な時期であると言えるでしょう。ここをないがしろにしてはいけないのです。ターンアウトはバレエの要。それが無ければ、プロにはなれないからです。

ただ、プロの道に進むと決断したあとも「この決断が本当に良かったのだろうか」と思い悩む親御さんやお子さんは少なくありません。

ここで大切なことは、決断したときの想いを忘れないこと。そして、「プロの道に行くと決めたのは自分なのだ」と自身の決断に自信と責任を持つことです。

指導者にできることは、自身も通ってきた道である葛藤や悩み、経験から、プロバレエダンサーになるためのベストな道をお伝えし、その上で親御さんやお子さんが下した大きな決断を全力で指導、応援することです。

悩まれた時は初心を思い出し、自分を鼓舞していくことが大切だと思います。

ここで少し脱線し、バレエと受験の関係についてお話していきます。小学校高学年から中学時代の序盤の訓練が非常に大事な時期であるということを先ほど述べました。そうした背景からも、受験との折り合いを考えなくてはいけないからです。プロバレエダンサーを志す子どもの親御さんは、入学する中学校の方針が、お子さんの夢を叶える障害にならないかを、事前によく調べる必要があると思います。

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・・・と、

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お読みいただきありがとうございました。


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