今日の記事はハッピーバレエライフ。
バレエをもとにしたお仕事をしている人 ご紹介シリーズ 第2弾の続きです。
ポーランドのウッチグランドシアターで活躍後、日本に本帰国したダンサー・振付家・ダンス教師の川合十夢さんのインタビューです。
※その1はこちらをどうぞ。>>>
.•*¨*•.¸¸♬.•*¨*•.¸¸♬
ひろみ:
十夢さんの身長は170㎝とヨーロッパで活動する男性ダンサーとしては小柄ですが、数々のメインロールを踊るチャンスを射止めておられます。その小柄さをカバーするうえで、大事にしてきたことはありますか?
十夢:
そうですね。自信を持つことが大事です。それが無いと伝わらないです。
僕が身長が低くてもカンパニーで主役を張れたのは、『俺以外に誰ができる。自分以外に誰ができるんだ。自分がやる。』と思っていたからだと思います。言葉にするとキツイ言い方になるんだけど(笑)
ひろみ:
自信を持つ!それは重要ですね。自己アピールも自信があってこそですね。
あと、十夢さんから強い意志を感じますよ。
十夢:
日本人は萎縮したり遠慮したりしやすいです。でも、それでは良い方に行かなくて。
日常のクラスやリハーサルでアピールして、自信持って、勢いを持っていく。それは人が見たらわかります。評価される場でやるときは、それくらいで気持ちの出方が良くなるんです。
がむしゃらだけではダメで、自分は何なのか? 何を伝えたいのか? その気持ちを伝えていくんです。怒ってるとか、喜んでるとか。それら全てが評価されるんです。今の、現時点ででできる自分の100%を続けることがプラスアルファになっていくんですよね。
こうして振り返ると「自分がやりたい」「自分にしかできない」という気持ちで役を勝ち取ったんだと思います。
やっぱり気持ちがとても重要なんです。
ひろみ:
常に自分自身と向き合い続けて、そのうえでアウトプットされているのですね。
さきほど日本人は萎縮したり、遠慮したりとおっしゃいましたけど、他に日本人の傾向として言えることは何かありますか? これから世界で踊ることを夢見ているジュニア世代や親御さんに向けて参考になることがあれば。
十夢:
そうですね。。。日本人は技術レベルが高いです。それなりのことをし続けてきてます。でも、持って生まれた身体的なものや容姿については欧米人のほうが見た目がいいんです。そこで「勝てない」と思うのでは無く、自信を持っていいと思うんです。いや、持つべきです。
身体的な欠点を見つめるよりも『技術+気持ち+表現』この部分で勝負するんです。
僕は自分の良いところを見つめる方が良さが出てくると思ってます。自分的には足の長さも普通だし、身長も普通。テクニックはあるほうだから、それを磨き上げよう。表現力については気持ちの出し方に自信があるから、役に入り込むことで相手に伝えていこうと意識してます。
ひろみ:
自分の中にあるものを自覚して、欠点にフォーカスすることはしないで、良いところは磨いていくということですね。
そうはおっしゃっても欠点克服をある程度された上でのお話ですよね。こうして海外カンパニーで契約を得たわけですしね。
それに長所って案外とわかりづらいですよね。そこに気づくことも前提で、それありきです。背景として、そうしたことに目を向け続けてこられたのだなぁと。
十夢:
はい。そうですね。
歩き方一つにしても直して、良いところを増やすんです。ピルエット10回転ってできなくても、歩き方はまだまだ改善できる。誰にでも変えられることなんです。
短所を直すことも大事だけど、自分の長所を見定めて、そこを鍛えられるだけ鍛える。
ポジティブですよ。ダメなこと考えたってダメだから。「ダメだったらどうしよう」って考えることに時間を遣うより、もっと良くなることに時間を遣うほうがいいですよ。
それでタイミングが良ければ、評価されることが起きるんです。
ひろみ:
なるほど、常にポジティブに物事を捉えて立ち向かっていかれたのですね。それがこれまでの活躍に繋がった。
歩き方一つとっても実はとても深い世界ですよね。素人目にはその難しさがわからないけど、最高に難しい。
十夢:
はい。
ひろみ:
いよいよこれから日本での活動を決意されたわけですが、今後の抱負をお聞かせください。
実現させたいビジョンで、できるかどうかわからないけど描いているものがあれば、なお良いのですが。
十夢:
帰国してからしばらくは実家の静岡の舞台の準備があります。しばらくはそれで一杯一杯ですね。(8月10日が舞台)
そのあとは、仕事として、踊ったり、振り付けたり、指導をしていきたいです。出身スタジオでコンテの指導ができたらいいなぁ。理想ですが。
実はね、今はヨーロッパではバレエ学校もバレエ団も日本人は飽和状態で入りにくくなってきてるんです。その分日本でコンテのレッスンがこれから不可欠になると思ってて、その部分で貢献できると嬉しいですね。
ひろみ:
おお、では、このブログの読者のスタジオ主宰者の皆さまに十夢さんのことを知っていただきましょうね(笑)
ルードラで学んだクラシックベースのコンテンポラリーや、ウッチで踊ったレパートリーもいろいろありますね。今はまだクラシックとコンテをバランス良く指導できる人は少ないと思います。そこが十夢さんの強みになると思います。
十夢:
海外に居ると日本の実情が今一つわからないんです。自分は日本でやっていけるか心配だったんですけど、そう言われると元気出ます。やっていこうって思えます。
ひろみ:
他に叶えたい未来、成し遂げたいことはありますか?
十夢:
今、ふと思ったのはベジャールさんのような偉大な魅力あるダンサー・振付家になることですね。
ルードラで触れた彼の残した作品の世界観、音楽のチョイス、音の使い方、カウントの取り方とか。
そこまで聞こえてるのかと思うくらい素晴らしかった。そこを目指したいですね。
あとは、、、自分の世界観を人に見てもらって評価をもらいたいです。
良い評価をもらうと自信になるんです。褒められて伸びるタイプで向上できるんです。子どもっぽい言い方だけど、有名になりたい(笑)
ひろみ:
ははは、正直ですね。有名になるというか、自分の活動を人に知ってもらうことはダンサーであっても、振付家であっても、仕事として活動する以上は大切なことだと思います。そのスタンス、イイと思いますよ。
十夢:
はい。これから作品を創ったり、自分が踊ったり、生徒をダンサーに育てたりすることでその評価を受けたいですね。もう、楽しみなくらいで。良い評価は自信になるし、否定的な評価は改善点として受け止めます。自分以外の新しい視点、価値感、世界観、どんな幅があるかも知りたいんです。
ひろみ:
意欲があってすばらしいですね。エネルギーに満ちてます。
十夢:
僕はいずれは母の築いたスタジオを継ぐことになります。自分が海外でやってきたことで正解と思えることを、バレエをやりたいと思っている子に経験してもらいたいです。この人の元で育ててもらいたいと思ってもらえるように。そして、自分が達成出来なかったこと。名のあるバレエ団に入って真ん中を踊る。それを後続の人達に叶えてもらいたいです。
ひろみ:
いずれご実家のスタジオを継がれるんですね。
十夢:
はい、母がこれまで時間とお金と労力を費やしてくれたので恩返ししたいんです。
後を継いだら、母が持っていないものをプラスアルファで付け加えて、化学反応を起こすこと。それを見越して海外でやってきました。
「バレエ、これしかない。バレエ、これに決めた。」そう思ってきました。
自分の良さを出せる世界です。これしかできないし(笑)
どう転んでもそうそう離れることは無くて。もし、離れたとしても後悔すると思います。
ひろみ:
とても強いコミットメントを感じる言葉の数々をありがとうございます。すごく心に響きました。
ブログを読んだ読者の皆さんには十夢さんの言葉からいろいろ感ずるところがあると思います。
ダンサーとしても、振付家としても、ダンス教師としても、ますますのご活躍を応援しています。
今日は本当にありがとうございました。十夢さんのビジョンが、夢が叶いますように。
.
•*¨*•.¸¸♬.•*¨*•.¸¸♬
川合十夢さんのインタビューはここまでです。
とっても明るくて場を盛り上げてくれる心配りのある青年。
その在り方は行った先々に元気パワーを振りまいてくれると思います。
振付や指導のご依頼を受け付けておられますので、
コンタクトを取りたい方はこちらへご連絡を。
川合十夢さん連絡先はこちら。
メールアドレス tom.u.k.bkw@gmail.com
SNSはただいま準備中だそうです。
気楽にご連絡くださいとのことですよ。
こちらは指導者、運営者のための講座。ただいま準備中。
先行予約登録フォームはこちらから。