本気でバレエをやりたい子ども達へ 中学校進学時に気をつけたいこと(続編)現場から子ども達と関わって思うこと

本気でバレエをやりたい子ども達へ 中学校進学時に気をつけたいこと(続編)現場から子ども達と関わって思うこと

こちらの記事の続編といいますか、現場で指導してきた経験を書いていこうと思います。

電子書籍では、中学校入学時の注意点を書きましたが、あくまでも、お子さんが将来バレエの道へ進みたいという意志を持っていることが前提で、教室でも熱心な生徒さんのためのお話しです。そこは十分気をつけてもらいたいなーと思っています。

熱心な生徒さんって、実際のところ教室全体としても少数ではないでしょうか。それもあって、読者さんから「大部分の子に対してのお話しがあると嬉しい」とリクエストをいただきまして、今日の続編が登場するわけです。なので、今日の記事はバレエやダンスの指導者向けのお話しになると思います。

バレエ教室でバレエの扉を初めてくぐるお子さんの年齢って、3歳〜6歳くらいの幅があります。早いと2歳!私の教え子にもそういう子がいました。多分、お家でテレビやYoutube(時代ですね!)を観て、音楽に合わせて楽しげに踊るお子さんを見た親御さんが「この子、踊るの好きみたいだから、バレエがいいんじゃない?姿勢も良くなりそうだし。」ということで手を引いてスタジオへいらっしゃいます。

音楽に合わせて踊る子ども達の姿を見学したり、一緒に混ざってスキップする体験もして、「私、バレエやるの」とお子さんが言うので、親御さんは教室へ入会を決断されます。親御さんが無理矢理というケースはほぼありません。なので、親御さんからすれば、お子さんが望んだから始めたバレエなんです。

ところが、困ったことにですね。そうした幼い頃にバレエを始めたお子さんはよほど印象的な出来事では無い限り、自分の意志で始めたと思っていないことがあるんです。私は生徒たちに始めたばかりの頃の思い出を聞かせてもらうことがあるのですが、初めてその回答をもらったときにビックリしました。殆どの生徒は「覚えていない」と答えるからです。最近でも、息子(2021年8月現在・27歳/現役プロバレエダンサー)に同じ質問をしましたが、「よく覚えてないなー」でした。ようは、自分で決断したと自覚していないのです。この辺りに〈指導者/親御さん VS 生徒/お子さん〉の認識のギャップがあるんですよね。気づいた時は目からウロコでした。

こちらの記事の話題は、中学入学時なので12歳。実際のところ、この時点でこうした状態になっています。その時期に部活動や委員会活動など、新しいチャレンジが中学校で待っているとなれば、そちらが魅力的に思えてくるのは、自然な流れだと感じるんです。3歳からバレエをやっていて、12歳までなら9年間ですもの。ぶっちゃけ、飽きてきてもおかしくないですし、他の世界も見てみたいし、触れてみたいし、飛び込んでみたいと思うのは当然です。

私は生徒に思い出話を聞かせてもらった経験から、子どもは過去の経験はいくら自分でチョイスしたとしても忘れてしまうこともあるし、同じ気持ちがずっと持続するわけではないから、「今、現在、バレエを好きで自分自身が選んだのだ」と本人が自覚していない限り、中学生になっても継続することが難しくなるケースが多くなるのだと理解しました。人は自分で決めたことは大切にするけれど、他者に決められた感のあることには二の次的な感覚を持つということも。

また、それと同時に「バレエを長く続けてもらうためにどんな取り組みをしたらいいのか」という問いを自分に投げかけるようになりました。その問いから産まれてきたのが「幸せなバレエライフセミナー」なんですね。

そのセミナーについてはこちらの記事をご参考にしてください。

【開催報告】心晴れ晴れ♡幸せなバレエライフセミナー | 西山裕子スペシャルバレエクラス主
開催報告 《バレエの進路セミナー》 さいたま市クラシカルバレエリーブル
開催報告《幸せなバレエライフセミナー》愛知県尾張旭市 越水アンフォンバレエ

このセミナーで大事にしたかったことは、習っている本人(生徒さん)がどんな気持ちで、どんな考えで、バレエに向かっているか、自分以外の誰かの想いに沿うことよりも、自分だけの心の奥底にあるホントの想いにアクセスすることなんです。それがバレエに向かっているのであれば、そのまま走っていけばいいのです。また、もし、バレエに向かわないとしても、バレエのおかげで培ったことは宝物として、身体と心にいつまでも残ります。それについてもトピックとして扱っています。得てもらいたい実感は「これまでやってきたことは無駄では無く、自分の身になっている」ということで、自分の人生のプロセスを肯定的に捉えることなのです。

今、バレエ教室やスタジオで在籍者の生徒さんや親御さんとのコミュニケーションで何か突破口が欲しいとか、新しいチャレンジを導入したいとお考えの先生、主宰者の皆さまにぜひお勧めしたいと思っています。


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